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電動車椅子:ヤマハ編

ヤマハの電動車椅子の詳細program

ヤマハ発動機が、これまで培ってきたハイテク技術を、福祉の分野に活かそうと取り組んできた事業のひとつが電動車椅子≠ナす。

ヤマハ発動機が開発販売している電動車椅子は、生産終了製品などを含めると数種類ありますが、狭い場所での移動も、比較的、行いやすいコンパクトさをウリにした電動車椅子を2点ほど紹介しておきましょう。

JWアクティブ&タウニィジョイXについて

JWアクティブ
ヤマハ発動機の技術を終結した車椅子用電動ユニットJWX-1を装着した軽量型電動車椅子で、TSマークが付いています。

TSマーク

車体デザインは異なる2タイプ(Sタイプ/Pタイプ)の製品が用意されていますが、各タイプの仕様については下記表のとおりです。


JWアクティブ 仕様

品名 JWアクティブ
Sタイプ Pタイプ
駆動方式 後輪直接駆動
寸法(全長×全幅×全高) 1,035 × 640 × 870 (mm) 1,075 × 650 × 870 (mm)
重量(バッテリー含まず) 27kg 28kg
操舵方式 自走用 ジョイスティック操舵
介助用 手動操舵(押しボタン式)
駆動車輪径 22,24インチ
制御方式 マイクロコンピュータ制御
モーター 30分定格出力 24V 120W × 2
手動/電動切り替え 手元切替式
走行速度(4.5km/h仕様) 前進 1.7 〜 4.5 km / h 後退 1.0 〜 2.5 km/h
(5段階速度調節)
実用登坂角度
バッテリー ニッケル水素 重量 2.9 kg 24 V × 6.7 Ah
リチウムイオン 重量 3.59 kg 25.2 V × 11.2 Ah
充電器 ニッケル水素バッテリー専用 電源 AC100 V 〜 240 V 50/60 Hz
充電方式 完全自動充電方式/充電器装着
充電時間 約2 〜 3時間(常温時)
リチウムイオンバッテリー専用 電源 AC 100V 〜 240 V 50/60 Hz
充電方式 完全自動充電方式/プラグ充電(車載充電可)
標準充電時間 3.5時間
電動走行距離(4.5km/h仕様) ニッケル水素バッテリー 15 km/1充電
リチウムイオンバッテリー 30 km/1充電

※ バッテリー満充電、常温25℃、直線平坦路連続走行時
タウニィジョイX
2004年に発売されたタウニィジョイの後継機として登場した軽量型電動車椅子が《タウニィジョイX》です。

利用者が操作しやすいよう、動作(前進/後進/方向転換/停止)はすべて、ジョイスティックレバー1本で行うことができ、5段階の速度調整が可能です。

また、電磁ブレーキ(ジョイスティックから手が離れると自動停止する機能)や転倒防止バー(後方への転倒を防ぐバー)などが装備されているため、安全面にも配慮してあります。

タウニィジョイXの仕様については、下記資料をご覧ください。
タウニィジョイX 仕様

品名 タウニィジョイエックス
駆動方式 後輪直接駆動
寸法(全長×全幅×全高) 1,050 × 600 × 920 mm
重量 26kg (バッテリー含まず)
シート寸法 シート幅 410 × シート奥行 390 × バックサポート高 495 mm
操舵方式 自走用 ジョイスティック操舵
介助用(オプション) 手動操舵(押しボタン式)
駆動車輪径 16インチ
制御方式 マイクロコンピュータ制御
制動方式 モーター回生制動+電磁ブレーキ
駆動モーター(ACサーボモーター) 24V 120W × 2(30分 定格出力)
手動電動切り替え 左右クラッチレバー切替式
実用登降坂角度 6°(勾配約 10%)
最小回転半径 0.8m
段差乗越高さ 25mm
溝乗越幅 100mm
使用者最大体重 75kg(積載物も含む)
走行速度
(5段階調節)
前進 1.6〜4.6km/h
行進 0.9〜2.3km/h
バッテリー 種類 ニッケル水素(マイコン内蔵型) リチウムイオン(マイコン内蔵型)
電圧/容量 24V × 6.7 Ah 25V × 11.2 Ah
重量 2.9kg 3.6kg
充電器 電源 AC100V 〜 240V 50/60Hz
充電方式 完全自動充電方式
充電時間 2.5〜3時間(常温25℃) 約3.5時間(常温25℃)
電動走行距離 1充電あたり16km ※ 1充電あたり27km ※

※ JIS T9203(2010)測定方法による測定値


福祉用具貸与サービスを上手く活用しよう

ヤマハ発動機の製品に限らず、電動車椅子のような福祉用具は購入するとなると金額も馬鹿になりません。

特にこの手の福祉用具は、一度購入してしまうと後々困る(保管場所や金銭面)場合もあるので、必要がなくなったら返却でき、コスト面も経済的なレンタルサービスを検討してみるのもよいでしょう。

そこで、一度検討してみたいのが福祉用具貸与サービス≠ナす。

福祉用具貸与サービスとは、簡単に説明すると、「介護保険給付を利用することで、ある特定の福祉用具が1割負担(9割給付)でレンタルできるサービス」のことです。

対象となる福祉用具の範囲は下記に示す13種目に限られますが、この種目の中には電動車椅子も含まれます。

平成18年度の制度改正により、軽度者(要支援1〜2、要介護1)の場合、車椅子のような福祉用具に関しては、利用が大きく制限される運びとなりましたが、その後の見直しなどにより、軽度者であろうとなかろうと、必要な人には認めざる得ないという方向に変更されたため、《要支援者》や《要介護1》の方であっても、十分検討してみる価値はありそうです。