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認知症ケア専門士認定試験

認知症ケア専門士とは…program

コレだけは押える!認知症ケア専門士認定試験の基礎知識

認知症ケア専門士認定試験とは、日本認知症ケア学会が2005年度から実施している資格試験のひとつで、その正式名称は日本認知症ケア学会認定認知症ケア専門士≠ニいいます。

国の法律に基づいて定められた試験ではないため、介護福祉士のような国家資格ではありませんが、高齢者の増加とともに認知症患者の増加が懸念される我が国においては、認知症ケアに特化したスペシャリストを育成することの重要性が、日々、高まっています。



また、認知症ケア専門士認定試験の受験者数は、第5回(平成21年)試験をピークに減少傾向にありますが、介護現場で働く者の間では注目を集めている資格のひとつです。
認知症ケア専門士になるには…
認知症ケア専門士の資格を取得するには、日本認知症ケア学会が毎年実施(年1回)している認定試験を受け、合格を手にすることが条件のひとつとなっていますが、この試験は誰でも無条件に受けられるというものではなく、受験資格として一定期間の実務経験(ボランティアによる期間等は実務経験に含まれない)が求められている点に注意が必要です。

受験資格の条件
本制度は、すべての者に対し試験および面接を行い認定する(日本認知症ケア学会会員には限らない)ものであり…(省略)

【日本認知症ケア学会HPより抜粋】

また、試験自体は1次試験と2次試験とで構成されており、2次試験は1次試験合格者のみが受けられるシステムとなっています。
ポイント制の更新制度を導入
認知症ケア専門士の資格は認定試験に合格さえすれば、半永久的に専門士でいられる・・・というわけではなく、ポイント制の更新制度が設けられているため、一定の条件(5年間で計30単位の取得が条件)を満たしたうえで更新手続き(更新料10,000円)をしなければなりません。
資格更新に必要な単位取得方法

チェック日本認知症ケア学会主催の大会、公開講座、シンポジウム等への参加
チェックインターネット講義の受講
チェック学会誌などへの論文発表 …など

認知症ケア専門士認定試験の概要

試験区分 民間資格
受験資格 1次試験 … 認知症ケアに関する施設、団体、機関等において試験実施年の3月31日より過去10年間において3年以上の認知症ケアの実務経験(教育・研究・診療を含む)を有する者 ※ 日本認知症ケア学会会員の有無は問わない

2次試験 … 第1次試験合格者(4分野(@ 認知症ケアの基礎 A 認知症ケアの実際T:総論 B 認知症ケアの実際U:各論 C 認知症ケアにおける社会資源)すべてに合格した者)
試験日程 年1回(1次試験 夏(7月予定)/ 2次試験 秋(11月予定)※ 公式HP等で要確認!
受験地 1次試験 … 札幌、仙台、幕張、名古屋、京都、小倉(予定)
2次試験 … 札幌、仙台、東京、名古屋、神戸、博多(予定)※ 公式HP等で要確認!
受験料 1次試験 … 3,000円/1分野(4教科:12,000円)
2次試験 … 8,000円
試験形式 1次試験 … マークシート方式(5者択一)
2次試験 … 論述と6人を1グループとした集団面接
試験時間 1次試験 … 計240分(60分/1分野×4分野)
2次試験 … 20分程度
出題範囲 1次試験 … 認知症ケア標準テキストに準じた内容
2次試験 … 認定委員会から出題された事例について、論述用紙にまとめる / 6人を1グループとした集団面接(当日提示されたテーマに則した1分間スピーチとディスカッション)
合格基準 1次試験 … 4分野すべてにおいて70%以上の正答率を有した者
2次試験 … 次の5条件を満たした者
@適切なアセスメントの視点を有している者A認知症を理解している者B適切な介護計画が立てられる者C制度および社会資源を理解している者D認知症の人の倫理的課題を理解している者
問合せ先 認知症ケア学会事務センター
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂4−1−1 オザワビル潟潤[ルドプランニング内
TEL:03−5206−7565 / FAX:03−5206−7757

知っ得 !? 認知症ケア専門士認定試験:1次試験対策勉強法

冒頭でも触れたとおり、認知症ケア専門士認定試験がスタートしたのは2005年のことであり、資格自体が比較的まだ新しい試験といえます。

また、これまで本試験で出題された問題(つまり、過去問)が一切公表されていない(本試験会場では試験終了後、問題用紙を回収するほどの徹底ぶり)のも特徴のひとつで、どんな試験対策を行ったらよいのかわからず、受験泣かせの一面も見え隠れしています。
1次試験

試験時間:計240分(60分/1分野×4分野)
出題範囲:認知症ケア標準テキストに準じた内容
出題数 :計200問(50問/1分野×4分野)
出題形式:マークシート形式(5者択一)
出題パターン … 組み合わせ問題 / 正誤問題 等

そのため、試験開始当初は、専門の受験対策講座を利用したり、出題範囲にもなっている『認知症ケア標準テキスト(全4巻)』を購入して、自分なりに重要だと思う箇所を重点的に頭に叩き込んで臨むくらいの対策しかとれませんでしたが、第4回以降は、日総研をはじめとした出版社から認知症ケア専門士認定試験対策向けの市販テキストや問題集が徐々に出回り始めているので、現在は公式の標準テキストと市販の問題集を併用しながら試験対策を行う学習スタイルが定番のようです。