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介護福祉士とは?

介護福祉士の基礎知識program

コレだけは押える!介護福祉士の知識

介護福祉士とは、簡単に言ってしまえば、介護の現場で中心となって働く介護のプロ≠ナす。
介護福祉士の仕事

福祉施設職員として…

専門施設内で、直接、介護者のケアに当たる!

ホームヘルパーとして…

施設外(在宅など)で、直接、介護者のケアに当たる!

介護センター相談職員として…

介護に関する専門知識を生かし、介護者やその家族の相談・指導・助言を行う!
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現在、超高齢社会に突入した日本において、介護福祉士のサポートが中心となる対象者は主に高齢者ですが、必ずしも高齢者限定の士業ではなく、身体的(あるいは精神的)障害のある者であれば、年齢性別問わず、介護・指導にあたります。

※ 補足:総人口に対して65歳以上の高齢者が占める割合を高齢化率と言い、国連やWHO(世界保健機構)の定義によると、21%を超えた社会を超高齢社会と呼んでいます。日本の高齢化率は、2013年(平成25年)には25%を超えるとみられ、今後もさらに上昇傾向が続くと予想されます。

介護福祉士の資格が作られた背景には、子供の出生率低下や日本人の長寿化が深く関わっていますが、1987年に制定された『社会福祉士及び介護福祉士法』に基づいて認定された者にのみ名乗ることが許された国家資格≠ナす。

この法律において「介護福祉士」とは、第42条第1項の登録を受け、介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき入浴、排せつ、食事その他の介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うこと(以下「介護等」という。)を業とする者をいう。

【社会福祉士及び介護福祉士法 第2条2項】

介護福祉士の将来性と職場
子供の出生率が低下する近年、今後、ますます高齢者が増えるであろう日本において、身体の不自由な高齢者を、いかにサポートしていくかが非常に大きな課題となってきます。

そのため、介護のエキスパートである介護福祉士のスキルは、日に日にその重要度が増しており、社会的信用度の高い国家資格であるということも手伝ってか、その活躍の場は広がりをみせています。

介護の問題点

そういう意味では、将来的に安定した専門職になる可能性を秘めているのは確かですが、いろいろな問題(給料が安い、体力的に辛い…など)を抱えているのも事実のようです。

ちなみに、介護福祉士を必要としている主な職場としては、次のような施設が挙げられます。
主な職場(一例)

特別養護老人ホーム 重度の身体的(または精神的)障害を持つ高齢者(65歳以上)で、常時介護(寝たきり、認知症など)を必要とする者を対象とした入所施設
老人福祉センター 地域の高齢者に低額な料金(または無料)で、各種相談・教養向上等のサービスを提供する老人福祉施設のひとつ。
老人保健施設 入院治療までは必要のない高齢者に利用してもらうための施設
身体障害者授産施設 雇用が困難とされる身体障害者が介護を受けながら職業訓練等を受ける施設
訪問看護ステーション かかりつけ医師により訪問看護が必要と認めた者に対し看護者を派遣し、在宅高齢者の療養生活等を支援する
在宅介護支援センター 在宅で介護を受けている者(要援護者など)やその家族などから、在宅介護に関する相談を受け付けている機関
デイサービスセンター 高齢者(要介護者など)の入浴や食事の世話をはじめ、リハビリ、レクリエーション活動等のサービスを提供

介護福祉士の仕事内容

高齢者や障害者の生活をサポートする介護福祉士の仕事は、なにも食事や入浴、排泄といった身の回りの生活介助だけではありません。

福祉のエキスパートとして介護の現場で活躍する介護福祉士の仕事内容は、大きく2つ、直接介護≠ニ間接介護≠ノ分けることができます。
直接介護

食事:バランスの取れた食事を考え、介護者の健康管理に配慮しながら食事を楽しんでもらう。

入浴:浴槽内での事故を防ぎ、快適な入浴時間を提供する。

排泄:特にデリケートな行為で、プライバシーの配慮や細心の理解が必要となる。

リハビリ支援:介護者の身体・精神状態に配慮した個別のリハビリプランを提供しサポートする。

間接介護

ケア(介護)プランの作成:介護者が何を望んでいるかを考え、より豊かで快適な日常生活が送れるよう、個別にプランを作成する。

介護相談・指導・アドバイス:介護者本人だけでなく、家族からの相談にも乗り、専門家としての指導・助言を行う。

レクリエーションの提供:介護者に生きる喜びや楽しみを提供する。

豆知識:国家資格は信用度が絶大?

自分のスキルをアピールする手段のひとつとして資格を取得する人も少なくありませんが、資格は大きく3タイプに分類することができます。

1 … 国家資格
2 … 公的資格
3 … 民間資格

その種類によって社会的信用度や権威が異なるため、就職や仕事のスキルアップを目的に取得を考えている人は、その資格の質にも注目してみましょう。
国家資格
国の法律に基づいて定められた資格であり、その資格を取得していなければ職業を営むことができないものも…。そのため、社会的信用度は非常に高いが、民間資格などに比べると試験の難易度は高く、取得が難しいものが多い。

介護福祉士、社会福祉士、弁護士、社会保険労務士、税理士、不動産鑑定士 …等

公的資格
公的な性格をもった民間団体や財団法人が主催する資格で、専門的な知識やスキルに絞ったものが多い。国家資格に準じる資格であるため、業界内では社会的評価が高いものも…。

簿記検定、介護支援専門員、販売士、秘書検定、日本漢字能力検定 …等

民間資格
特定の業界団体や民間団体が独自の審査基準を設け認定している資格。ある特定分野の就職に有利な資格もあるが、法律上の規制がないため、最近はユニークな資格も増えている。

サービス介護士、樹木医、観光英語検定、TOEIC、地質調査技士、映画検定 …等

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