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介護ケアを必要としている高齢者は、年々、増えていますが、介護する側・される側ともに頭を悩ませているケアのひとつが〝排泄〟に関する問題ではないでしょうか。

高齢化社会が進むにつれて、排泄に関する福祉用具に力を入れはじめている企業も増えていますが、各メーカー、少しでも使い勝手のよい製品を世に送り出そうと様々な工夫を重ねているようです。

そのため、年々、排泄ケアに関する福祉用具も増えており、利用者側としては選択肢の幅が広がり有り難いことです。

排泄の問題点ところが、現実問題として、排泄に関する介護ケアは、介護する側される側双方の本音がさらけ出しづらい部分でもあり、意思の疎通がうまくいっていないケースも少なくありません。

ひと口に〝排泄ケア〟といっても、高齢者が抱えている排泄障害は様々であり、その原因によって対処法は異なってきます。

つまり、排泄障害を抱えている者が皆、一様に同じケア用品が適しているという単純な話しではないのです。
主な排泄障害
チェック尿(便)失禁チェック排尿(便)困難チェック頻尿チェック下痢 …etc
基本的に、排泄ケア用品のような福祉用具は、実際に使用してみないことには使い心地や欠点は見えてこないので、試供品などがあるものは積極的に入手するなどして、何度か使ってもらいながら、自分に合った商品を探すことになりますが、ここではオムツとは少し異なる形で排泄ケアの負担を軽減してくれる介護保険の給付対象にもなっている自動吸引型収尿器の福祉用具を2つほど紹介しておきましょう。

知っ得!福祉用具の基礎知識:スカットクリーン

1980年の発売以来、排泄ケアの負担を軽減する福祉用具として広く利用されているのが、パラマウントベッド株式会社製の自動吸引型収尿器『スカットクリーン』です。

このスカットクリーンは、男性用と女性用のものがありますが、最大の特徴は、寝た(あるいは座った)姿勢のままでも尿を吸引(尿が排出されるとセンサーが感知し、モーターポンプが自動的に作動して尿をタンクに吸収、停止する)してくれる点にあります。
レシーバー画像
また、陰部にあてがうレシーバーも使用者が使いやすいような改良が加えられており、尿意の自覚はあるけど、体が思うように動かないため、トイレにたどり着く前に漏れてしまう…オムツはしたくない!でも、排泄には介助が必要といった排泄障害に悩む方が、できるだけ自立した形で排尿が行える(装着に介助が必要な方でも、排尿時は1人にしてほしいと感じている方にも検討の価値はありそうです)という点では、優れた福祉用具のひとつと言えるでしょう。
スカットクリーンの主な利点&特徴
チェック脱臭フィルターを装備しているため、洗浄乾燥させることにより、繰り返し使用することができる。※フィルター洗浄時期の目安をランプ点灯により通知機能あり。

チェック吸引スイッチを使うことで、排尿前に手動でモーターポンプを作動させることもできる。

チェック一般的な成人の尿量(3リットル)を貯めることができるタンク容量なので、介護者は1日1回程度尿を処理するだけの作業で済み介護負担が軽減する。
ただし、基本的にはセンサーが尿を感知し、自動吸引するための福祉器具なので、溢流性尿失禁(膀胱内に残った尿が、ジワジワと漏れだすタイプ)のような排泄障害を抱えている方にはあまり適さない排泄ケア用品といえます。

また、この手の排泄ケア商品全般に言えることですが、介助を必要とせず、自ら使用することができる場合は、製品が使いやすいような衣類の工夫(前開きのスラックスや股割れパンツなど)が必要かもしれません。

知っ得!福祉用具の基礎知識:オートユリナイト

陰部に固定したレシーバーに排尿すると、空気圧センサーが瞬時に感知し、ポンプが尿を自動的に吸引し尿タンクに採取する排泄用品が『オートユリナイト』です。
オートユリナイト画像
尿タンク満タン表示機能や脱臭フィルター機能等が備わっているという点においては、先に紹介したスカットクリーンと似ていますが、このオートユリナイトがスカットクリーンと大きく異なる点は、スカットクリーンが尿意があることを自覚している方を対象としているのに対し、オートユリナイトは、尿意がなく無意識に排尿している人を対象としている点にあります。

つまり、排泄障害の原因や程度によって、使うべき自動吸引収尿器も異なってくるということです。

なお、コスト面(レシーバーカバーなどは使い捨て)などを考えると、オートユリナイトのような福祉器具は決して安価とは言い難い(ただし、介護保険により福祉用具購入費支給の補助は受けられる/レンタルも可能!)ので、購入の際には、よく検討してみて下さい(展示会なども実施しているようです)。







介護ケア:豆知識

介護保険の給付対象となる特定福祉用具とは?

現在、施行されている介護保険制度には、福祉用具のレンタル料や購入費を給付という形で一部負担してくれるシステムがあります。

そこで、参考までに介護保険の適用となる特定福祉用具(レンタル用具は除く)について簡単にまとめておきますが、詳細についてはケアマネ等に相談して下さい。
腰掛け便座
次のいずれかに該当するもの。

・和式便器の上に置いて腰掛式に変換するもの
・洋式便器の上に置いて高さを補うもの
・電動式又はスプリング式で便座から立ち上がる際に補助できる機能を有しているもの
・便座、バケツ等からなり、移動可能である便器
特殊尿器
尿が自動的に吸収されるもので居宅要介護者等又はその介護を行なう者が容易に使用できるもの
入浴補助用具
座位の維持、浴槽の出入り等の入浴に際しての補助を目的とする用具であって次のいずれかに該当するもの

入浴用いす・浴槽用手すり・浴槽内いす・入浴台

浴槽の縁にかけて利用する台であって浴槽への出入りの為のもの

浴室内すのこ・浴槽内すのこ
簡易浴槽
空気式又は折りたたみ式で容易に移動できるものであって取水又は排水の為に工事を伴わないもの
移動用リフトのつり具部分
身体に適合するもので移動用リフトに連結可能なものであること