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意外と知らない !? 認知症ケア専門士試験対策向け問題集の現状

認知症ケア専門士の資格を取得するには日本認知症ケア学会主催の認定試験に合格しなければなりません。

つまり、試験をパスするための対策が必要になってくるわけですが、下記のような理由から試験対策が立てにくいと感じている受験者も少なくないようです。

特に過去問題に関する問題集が手に入らないという心理的不安は大きく、受験者の間ではいったい何から手を付けたらよいのか分からない…といった声も上がっています。

※ 本試験会場では試験終了後、問題用紙を回収してしまうほどの徹底ぶりとか…
試験対策が立てにくい理由
チェック市販のテキスト&問題集の数が乏しい…
チェック過去に出題された問題(いわゆる過去問)が公表されていない…
市販テキスト&問題集の現状
認知症ケア専門士の第1回認定試験が実施されたのは2005年のことですが、当時は試験問題に関する情報量がまだ少ないという点については致し方ない面もみられました。

したがって、以前は、市販問題集などは一切存在しなかったため、本試験の出題範囲にもなっている『認知症ケアの基礎』をはじめとした全4巻からなる公式テキスト(標準テキスト)が唯一の試験対策教材であり、このテキストをベースに受験生は自分なりに重要だと思われるポイントを拾い集めて試験に臨む(または、学会主催の試験対策講座等を利用)という勉強法が一般的な学習スタイルでした。




認知症ケア専門士認定試験
年度 受験者 合格者 合格率
2011年(第7回) 8,046 3,395 42.2%
2012年(第8回) 9,070 4,419 48.7%
2013年(第9回) 7,533 3,715 49.3%
2014年(第10回) 6,295 3,365 53.5%
2015年(第11回) 7,319 4,375 59.8%
ところが、第4回認定試験に向け、日総研から初の認知症ケア専門士認定試験対策向けの問題集が2冊ほど刊行されたのを皮切りに、市販問題集の数も徐々に増えてきました。

※ 認知症ケア専門士の受験者数は、年々増加傾向にありましたが、第5回試験をピークに減少に転じていることから、実は現在も市販の試験対策教材はあまり充実していないというのが現状…

しかし、他の福祉系資格(介護福祉士、ケアマネ…なと)では当たり前のように販売されている過去問に関する教材が認知症ケア専門士試験においては存在せず、2次試験対策向けに作られた内容の濃い問題集もほとんど見当たりません。

認知症ケア専門士認定試験は、五者択一のマーク式解答を採用しており、合格率もあまり安定していないとはいえ、ほぼ50%前後という比較的高い水準で推移していることからも、公式テキストさえ理解しておけば、十分合格圏内の得点(各分野において正答率7割(35点以上/50点満点))は取れる試験だということは間違いありませんが、問題点もあります。

標準テキストの特徴それは、実際に標準テキストを手にとってみて、はじめて気付いたことですが、個人的な意見を言わせてもらうと、試験対策向けのテキストとしてはやや不満が残る(もう少し視覚的にメリハリの効いた工夫が欲しい!)というのが正直な気持ちです。

つまり、使い勝手が悪く、面白みにかける構成なのです。

そのため、標準テキストだけでは勉強しづらいと感じた方は、市販の問題集を併用した学習法を検討してみることをお勧めします。

※補足:公式テキストは、2013年末に最新の改訂版が発売!必ず最新テキストを使用するようにしてください(今後も同様)。



知っ得!認知症ケア専門士試験対策問題集情報【特徴と評価】

認知症ケア専門士認定試験対策向けの問題集は、回を重ねるごとに少しづつ増えていきましたが、気のせいか最近は落ち着いてしまった感がみられます(つまり、数が増えていない…)。

認知症ケア専門士は過去問集がないという時点で、既に受験者泣かせの一面も持ち合わせていますが、市販教材が少なければ少ないほど、出版社同士の競争が生まれないため、良質な教材も増えないという悪循環に陥ってしまうので、1冊でも増えてほしいところです。

最後に、これまで刊行されている代表的な教材をいくつか紹介しておくので、少し参考にしてみてください。
実力確認!!認知症ケア専門士認定試験一次試験模擬問題集
認知症ケア専門士1次試験対策向けの問題集が本書である。

問題集と言っても過去問ではなく、あくまで模擬問題集なので不安は残るが、実践形式の模擬問題が200問ほど収録されていることから、基礎知識の定着を図る教材として役立つ1冊ではあるだろう。

また、問題と解答が分かれているセパレート式(取り外しも可能)なので、学習しやすいのもよい!

ただい、解説が簡潔なので、もう少し詳しい説明があると、初学者には尚よかったのではないだろうか。
この一冊でらくらく合格!認知症ケア専門士テキスト&予想問題集
ナツメ社から発売されている1次試験対策向けの市販教材が『この一冊でらくらく合格!認知症ケア専門士テキスト&予想問題集』である。

本書はタイトル通り、模擬問題に加え、テキストとしても利用できる教材になっている分、価格は少し高めだが、効率よく学習することができる。

また、本書は赤シート付きなので、試験で狙われそうなキーワードの暗記学習がしやすいのも特徴のひとつと言えよう。

図表や資料を随所に挿入しているので、それなりに理解しやすい構成をとっているが、内容は薄いので、タイトル通り、本書1冊で楽々合格するというのは難しい気もするが、数少ない市販教材の中では、選択の余地はあまりないので、とりあえず自らの目で内容をチェックすることをおススメする。