認知症は治らない・・・ 世間では、このような考え方を持たれている方も意外と多いようです。 確かにアルツハイマー病をはじめ、3大認知症と呼ばれる病気の原因の解明はいまだ不十分であり、根本的に治す治療法(治療薬)は残念ながら確立されていません。 しかし、現在、全認知症患者の5割程度を占めると考えられているアルツハイマー型認知症などは、病気の進行を遅らせる(緩和する)ことのできる治療薬がいくつか開発されています。 認知症に関する研究は、専門医(家)を中心に、今もなお世界中で行われており、そう遠くない将来には認知症に有効な特効薬が開発されるのではないかと期待されていますが、いずれにせよ、今後開発されるであろう新薬においても、認知症の症状が初期(軽度)であればあるほど、その効果は大きくなるのではないかと考えられています。 したがって、認知症は治らない病気なんだから、少しくらい発見が遅れても大して変わらないだろうという考え方は改め、認知症が疑わしい場合は、一度、専門医に診てもらうことが大切です。 ※ 早期発見・早期治療に専念することが、結果として患者と介護者双方の負担を軽くすることにもつながります。 |
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A:以下の2項目からなる認知障害が認められること
B:上記のA①・A②の記憶障害、認知障害により、社会生活上あるいは職業上明らかに支障をきたしており、以前の水準から著しく低下していること C:上記の記憶障害、認知障害はせん妄の経過中のみに起こるものではないこと ※ 精神障害の診断と統計マニュアル(DSM-IV-TR)アメリカ精神医学会による認知症の診断基準
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日本老年精神医学会認定の認知症に関する専門医が検索できる 日本老年精神医学会 |
認知症学会認定の専門医が検索できる 日本認知症学会 |
精神科や神経科のような診療科に在籍している認知症専門医に、いきなり診てもらうのはちょっと抵抗がある・・・という方も中にはいるはずです。 また、家族に認知症の疑いがあっても、地方に住んでいると、どうしても近場に適当な医師が見当たらない(相談先がない)というケースも考えられます。 そこで、そんな認知症問題を抱えている方が、比較的、抵抗なく気軽に相談できる窓口をいくつかリストアップしておきましょう。 中には電話相談なども受け付けている窓口もあるので、困った時は一度問い合わせてみるのもよいかもしれません。 |
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