認知症 センター方式とは?

〜 知ってるようで意外と知らない !? 認知症ケアの基礎知識 〜

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コレだけは押える!認知症ケアのセンター方式 [基礎知識]
認知症ケア センター方式シートの課題点と活用方法



コレだけは押える!認知症ケアのセンター方式 [基礎知識]


今後、ますます高齢化が進む中で、認知症患者も増えていくことが予想されますが、認知症患者に見られる
周辺症状は個々のケースによってまちまちなので、家族や介護現場の職員、あるいは医師といったケア関係者
の間に大きな隔たりがあると、患者に対する生活支援がうまく機能せず、場合によっては症状を悪化させてし
まう恐れがあります。

そこで、認知症患者のサポートに回るケア関係者が、本人とその家族を中心に互いに協力し合いながら、どこに住んでいても、最後までその人らしい生活≠ェ送れるよう支援するためのツールとして利用されているのが認知症ケアのセンター方式(正式名称:認知症の人のためのケアマネジメントセンター方式)』です。

なお、このセンター方式が導入されたのは2000年のことですが、センター方式の普及・推進に中心となっている機関は厚生労働省の管轄下にある認知症介護研究・研修センター(宮城県仙台市、東京都杉並区、愛知県大府市の3ヵ所に設置)が行っています。


異食
--- 周辺症状 ---
・突然、騒ぎ出す
興奮
暴力
--- 中核症状 ---
・物忘れ
・新しいことが覚えられない(記憶障害)
・自分がどこにいるのかわからない(見当識障害)
・計算力の低下
・今までできていたことができない …など
うつ
徘徊
・猜疑心や妄想
不眠




認知症ケアのセンター方式では、認知症患者とその家族を含めたケア関係者が共通のシートを使うことから始まります。

つまり、患者に関する情報の詰まったシートを周囲の者が一緒に共有(利用)することで、患者の一日の生活リズム(パターン)を把握し、この患者にはいったいどのようなサポートが適切なのかを皆で話し合い、最適なケアプランを作成する…というわけです。


・家族
・医師
・看護師
・ケアマネジャー
・介護福祉士
・管理栄養士
・理学療法士
・作業療法士
・介護相談員 …など




面会
(出会い)
共有シートを使った
情報収集
意見交換

ケアプラン
作成
実践





1:その人らしいあり方
2:その人にとっての安心・快
3:暮らしの中での心身の力の発揮
4:その人にとっての安全・健やかさ
5:なじみの暮らしの継続(環境・関係・生活)


・チームで共有することによって多面的なものの見方、考え方ができる

・住む環境、介護職員が変わっても、いつでも、共通のケアが受けられる

・患者と介護者が情報を共有しあうことで、相互の信頼関係が深まる




領域
シート名
狙い
A



A-1
私の基本情報シート これらの情報はご本人のためのものです。全てのシートは「本人本位」を忘れずに、ご本人(私)を主語に、ご本人の視点でご記入ください。
A-2
私の自立度経過シート 私の自立状態が保てるように、私の状態と変化の経過を把握してください。
A-3
私の療養シート 今の私の病気や、飲んでいる薬などを知って、健康で安全に暮らせるように支援してください。
A-4
私の支援マップシート 私らしく暮らせるように支えてくれているなじみの人や物、動物、なじみの場所などを把握して、より良く暮らせるよう支援してください。
B





B-1
私の家族シート 私を支えてくれている家族です。私の家族らの思いを聞いてください。
B-2
私の生活史シート 私はこんな暮らしをしてきました。暮らしの歴史の中から、私が安心して生き生きと暮らす手がかりを見つけてください。
B-3
私の暮らし方シート 私なりに築いて来たなじみの暮らし方があります。なじみの暮らしを継続できるように支援してください。
B-4
私の生活環境シート 私が落ち着いて、私らしく暮らせるように環境を整えてください。
C




C-1-1
私の心と身体の
全体的な関連シート
私が今、何に苦しんでいるのかを気づいて支援してください。
C-1-2
私の姿と気持ちシート 私の今の姿と気持ちを書いてください。
D



D-1
私ができること
私ができないことシート
私が出来そうなことを見つけて、機会を作って力を引き出して下さい。出来る可能性があることは、私が出来るように支援して下さい。もう出来なくなったことは、無理にさせたり放置せずに、代行したり、安全・健康のための管理をしっかり行ってください。
D-2
私がわかること
私がわからないことシート
私がわかる可能性があることを見つけて、機会を作り力を引き出してください。私がわかる可能性があることを見つけて支援してください。もうわからなくなったことは放置しないで、代行したり、安全や健康のための管理をしっかり行ってください。
D-3
生活リズム・パターンシート 私の生活リズムをつかんでください。私の自然なリズムが最大限保てるように支援して下さい。水分や排泄や睡眠などを、介護する側の都合で一律のパターンを強いないでください。
D-4
24時間生活変化シート 私の今日の気分の変化です。24時間の変化に何が影響を与えていたのかを把握して、予防的に関わるタイミングや内容を見つけてください。
D-5
私が求めるかかわり方シート 私に対するかかわり方のまなざしや態度を点検してみましょう。
E
24時間アセスメントまとめシート
(ケアプラン導入シート)
今の私の暮らしの中で課題になっていることを整理して、私らしく暮らせるための工夫を考えてください。



なお、認知症ケアのセンター方式シートの詳細については、「いつどこ」ネットでPDFファイルとして無償
配布(シートに変更はありませんが、2012年9月にガイドを改訂したようです)しています。



認知症ケア センター方式シートの課題点と活用方法


認知症患者に対し、ケア関係者が協同で取り組むセンター方式は、新しい介護ツールのひとつとして注目さ
れていますが、必ずしも介護の現場で重宝されているわけではなさそうです。

その理由はいくつか考えられますが、特に以下の2点がネックになっていると考えられます。




ケア関係者が互いに患者の情報を共有することで、少しでもよりよい生活支援が行えるような方向にもっていくことがセンター方式の目的ですが、認知症患者をどのように理解するか・・・その捉え方にケア関係者の間で大きなズレ(職業などによっても考え方が大きく異なってくるようです)があると、思うようなケアプランが立てられません。

また、特に現場経験の浅い新人は、シート自体、どのように記入したらよいのかまるでわからず、とまどいを見せる職員も少なくないようなので、最初から16枚全てを使用するのではなく、コアとなる共通シートをいくつか選択し、状況に合わせて少しずつ使うシートを増やしていくような形にもっていくのも一つの方法です。




センター方式シートは認知症患者本人とその家族、そして複数のケア関係者が日々の生活の中で気付いたこと、思ったこと、アイディアなど互いに出し合い、よりよいケアプランを作成していきますが、シート自体は16枚にも及び、記入には手間がかかります。

そのため、患者の家族であればまだしも、複数の認知症患者を抱えるケア関係者(医師や人手が限られている介護職員など)にとって、1人の患者にそこまで関わるのは負担が大き過ぎる!といった現場の悲鳴も少なからず上がっているようです。

しかし、センター方式は所定のシートを利用した生活支援の普及が目的なのではなく、あくまで認知症患者本人本位のケアを目的とした支援ツールのひとつなので、共通シートを基に独自の改良を加えつつ、現場にマッチした簡略化したシートを作成し、ケア関係者の負担を軽減しながら活用しているところもみられます。


広告会社の営業マンとして多忙な日々を送る渡辺謙演じる主人公は、50歳目前にして原因不明の体調不良に襲われる。その症状は徐々に悪化し、医師から若年性アルツハイマーであることを告げられ、様々な問題に見舞われるが、妻の献身的な支えを受けなが、夫婦で病と戦うことを決意する……。











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