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意外と知らない!改訂介護支援専門員基本テキストの基礎知識

平成10年にスタートしたケアマネ試験の問題は、(財)長寿社会開発センター発行の『介護支援専門員基本テキストから出題されます。

※ 正確には平成12年度以降に発行されたテキスト名であり、それまでは『介護支援専門員標準テキスト』と呼ばれていました。

ということは、ケアマネ試験に限っては、この『介護支援専門員基本テキスト』の知識さえ頭に入っていれば、試験合格は難しくないわけですが、この基本テキストというものが、いったいどんな教材なのかを知ると面食らう受験生もいるようです。

そこで、その理由について軽く触れておきましょう。
基本テキストの基礎知識
平成12年に発行された『介護支援専門員基本テキスト』は、その後何度も改訂版が出されており、平成27年に入ると、その改訂回数は実に7回にも上ります。

このように『介護支援専門員基本テキスト』は改訂を繰り返していますが、この背景にはケアマネの試験問題と切っても切れない関係にある介護保険制度の度重なる変更にあるといえるでしょう。

つまり、超高齢社会に突入し、今後も高齢者が増え続けるであろう日本においては、社会全体が介護分野に力を注いでいかなければならないため、より良い方向へ向かうためにも法制度の創設や改正が繰り返し行われているのです。

そのため、古い知識で本試験に臨まないためにも、ケアマネ受験者は必ず最新テキストを使って学習するようにして下さい。

また、改訂版テキストの歴史をご覧になれば気付かれる方も多いかと思われますが、この基本テキストは平成15年発行の『改訂 介護支援専門員基本テキスト』以降、全4巻(6訂以降は法令・通知分野がCDロムに収録されたため、冊数としては全3巻)で構成されており、各巻、非常にボリュームがあります。

そのため、冒頭で基本テキストさえマスターしてしまえば問題ないとはいったものの、仕事と両立させながら試験合格を目指す社会人受験者の多いケアマネ試験においては、いかに本試験で狙われやすい範囲を効率的に学習するかが合否のカギを握ってきます。
制度改正に伴う改正版テキスト発行の歴史
発行年度 テキスト名 内容 価格
平成10年 介護支援専門員標準テキスト 全2巻 -----
平成12年 介護支援専門員基本テキスト 全3巻 5,000円
平成15年
(2訂)
同上 第1巻:介護保険制度と介護支援(217頁)
第2巻:介護支援サービスと介護サービス(393頁)
第3巻:高齢者保健医療・福祉の基礎知識(428頁)
第4巻:法令通知・関係資料(799頁)
6,001円
平成18年
(3訂)
同上 第1巻:介護保険制度と介護支援(306頁)
第2巻:介護支援サービスと介護サービス(469頁)
第3巻:高齢者保健医療・福祉の基礎知識(419頁)
第4巻:法令通知(837頁)
7,350円
平成19年(
4訂)
同上 第1巻:介護保険制度と介護支援(439頁)
第2巻:介護保険サービス(515頁)
第3巻:高齢者保健医療・福祉の基礎知識(463頁)
第4巻:法令・通知(934頁)
7,350円
平成21年
(5訂)
同上 第1巻:介護保険制度と介護支援(386頁)
第2巻:介護保険サービス(454頁)
第3巻:高齢者保健医療・福祉の基礎知識(398頁)
第4巻:法令・通知(1,008頁)
7,350円
平成24年
(6訂)
同上 第1巻:介護保険制度と介護支援(約400頁)
第2巻:介護保険サービス(約500頁)
第3巻:高齢者保健医療・福祉の基礎知識(約400頁)
※「法令・通知」分野はCD-ROMに収載
6,300円
平成27年
(7訂)
同上
第1巻:介護保険制度と介護支援
第2巻:介護保険サービス
第3巻:高齢者保健医療・福祉の基礎知識
全1,608頁


※「法令・通知」分野はCD-ROMに収載
6,804円
ここで参考までに、『改訂 介護支援専門員基本テキスト』に収められている学習内容の目次をアップしておくので、具体的にどのような知識の習得が必要なのか、試験範囲の全体像を掴んでおきましょう。
5訂:介護支援専門員基本テキストの目次
第1巻

介護保険制度と介護支援
第1編:介護保険導入の背景

・高齢化の進展と高齢者を取り巻く状況の変化
・社会保険方式の意義
・介護保険制度創設のねらい
・介護保険制度の見直しおよび後期高齢者医療制度の概要
・介護保険の実施状況

第2編:介護保険制度

・介護保険制度の目的等
・保険者および国、都道府県の責務等
・被保険者
・保険給付の手続・種類・内容
・要介護・要支援認定
・事業者および施設
・介護保険事業計画
・保険財政
・財政安定化基金等
・地域支援事業
・介護サービス情報の公表
・国民健康保険団体連合会の介護保険事業関係業務
・審査請求
・雑則
3編:ケアマネジメント

・介護保険制度におけるケアマネジメント
・ケアマネジメントの基本的理念、意義等
・介護支援専門員の意義と位置づけ
・介護支援専門員の基本姿勢
・介護支援専門員の役割・機能
・ケアマネジメントの記録

第4編:居宅介護支援・介護予防支援・施設介護支援

・居宅介護支援の制度
・居宅介護支援サービス
・介護予防支援の制度
・介護予防支援サービス
・施設介護支援サービス
第2巻

介護保険サービス
第1編:居宅サービスおよび介護予防サービス

・指定居宅サービス事業所および指定介護予防サービス事業所にかかる共通事項
・訪問介護および介護予防訪問介護
・訪問入浴介護および介護予防訪問入浴介護
・訪問看護および介護予防訪問看護
・訪問リハビリテーションおよび介護予防訪問リハビリテーション
・居宅療養管理指導および介護予防居宅療養管理指導
・通所介護および介護予防通所介護
・通所リハビリテーションおよび介護予防通所リハビリテーション
・短期入所生活介護および介護予防短期入所生活介護
・短期入所療養介護および介護予防短期入所療養介護
・特定施設入居者生活介護および介護予防特定施設入居者生活介護
・福祉用具および介護予防福祉用具
・住宅改修および介護予防住宅改修
第2編:地域包括ケアと地域密着型サービス

・地域包括ケアと地域包括支援センター
・地域密着型サービス
・地域密着型介護予防サービス
・地域密着型サービスの実際

第3編:介護保険施設

・介護保険施設にかかる共通事項
・介護老人福祉施設
・介護老人保健施設
・介護療養型医療施設
第3巻

高齢者保険医療

福祉の基礎知識
第1編 高齢者保健医療の基礎知識

・高齢者の特徴と高齢期に多い疾病および障害
・バイタルサインと検査
・検査値とその意義
・介護技術の展開
・ケアにおけるリハビリテーション
・認知症高齢者の介護 ・精神に障害がある場合の介護
・医学的診断・治療内容・予後の理解
・現状の医学的問題のとらえ方
・栄養・食生活からの支援・介護
・在宅での医療管理
・感染症の予防
・急変時の対応
・健康増進・疾病障害の予防 ・ターミナルケア
第2編:高齢者福祉の基礎知識

・高齢者ケアの基本理念
・ソーシャルワーク
・社会資源の活用および関連諸制度
・高齢者の権利擁護
第4巻
法令・通知
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7訂:介護支援専門員基本テキストの目次
第1巻

介護保険制度と介護支援
第1編:介護保険制度導入の背景
第2編:介護保険制度
第3編:ケアマネジメント
第4編:居宅介護支援・介護予防支援・施設介護支援
第2巻

介護保険サービス
第1編:居宅サービス
第2編:介護予防サービス
第3編:地域密着型サービス
第4編:地域密着型介護予防サービス
第5編:介護保険施設サービス
第3巻

高齢者保険医療

福祉の基礎知識
第1編:高齢者保健医療の基礎知識
第2編:高齢者福祉の基礎知識
法令・通知 CD-ROM
基本テキストの内容


知っ得 !? 改訂介護支援専門員基本テキストの使い方

改訂 介護支援専門員基本テキスト』は、必ずしも購入が強制されている必須教材ではありませんが、ケアマネ受験者であれば、誰もが一度は目を通しておきたい書籍です。

しかし、前項でも触れたように、『改訂 介護支援専門員基本テキスト』は、ボリューム(最新版は全3巻)があり、かつ、ケアマネ試験初学者には、やや難しく感じてしまうテキストなので、使い方を工夫しなければ、途中で挫折してしまう人も多いと聞きます。

通常、『改訂 介護支援専門員基本テキスト』で一通り学んだ後、問題集や過去問を解く…といった流れが最もオーソドックスな学習スタイルのようですが、試験初学者の方にとっては、むしろ、先に自分にとって解りやすいと思えた他の参考書や問題集で広く学習してから、基本テキストへ移行した方が勉強がスムーズに進み理解度も深まるといった意見も少なくありません。

そこで、特に初学者の方が、この基本テキストを利用する際には、ちょっとした工夫をしてみましょう。
試験対策に取り入れたいちょっとした工夫
チェック得意分野・理解しやすい分野から始める!

第1巻から順に読み進める必要はありません。むしろ、得意分野や興味のある分野、あるいは理解しやすい分野から手を付けた方が学習もスムーズに進みます。

チェック基本テキストは後回しにする!

特に初心者にとってはとっつきにくいテキストと感じられることも多いため、基本テキストに目を通すよりも先に、他の参考書や問題集で一通り学習しておくと、基本テキストの理解度が深まるようです。

チェック辞書的に使う!

基本テキスト中心の勉強が重要だからといって、途中で挫折してしまっては元も子もありません。したがって、基本テキストに沿ってポイントを押さえた自分にとって解りやすい参考書や問題集が他にあれば、基本テキストは、法的根拠や疑問点を確認するための辞書的な使い方をしてもよいでしょう。