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徹底分析!ケアマネージャー試験の合格率【第1回~18回】

ケアマネージャーを目指す人にとって、試験の合格率はとても気になるところだと思います。

ケアマネージャー試験(正式名称:介護支援専門員実務研修受講試験)の合格率は、年々、下がる傾向が見てとれ、合格が厳しくなってきているといった受験者にとってなんとも聞き捨てならない話も聞こえてきますが、では実際、どのような動きをみせているのか・・・

そこで、第1回から第18回までの試験結果を表にまとめてみました。
ケアマネ試験:合格率の推移状況
年度 受験者数 合格者数 合格率
第1回(H10) 207,080 91,269 44.1% -----
第2回(H11) 165,117 68,090 41.2% ダウン
第3回(H12) 128,153 43,854 34.2% ダウン
第4回(H13) 92,735 32,560 35.1% アップ
第5回(H14) 96,207 29,508 30.7% ダウン
第6回(H15) 112,961 34,634 30.7% 維持
第7回(H16) 124,791 37,781 30.3% ダウン
第8回(H17) 136,030 34,813 25.6% ダウン
第9回(H18) 138,262 28,391 20.5% ダウン
第10回(H19) 139,006 31,758 22.8% アップ
第11回(H20) 133,072 28,992 21.8% ダウン
第21回(H21) 140,277 33,119 23.6% アップ
第13回(H22) 139,959 28,703 20.5% ダウン
第14回(H23) 145,529 22,332 15.3% ダウン
第15回(H24) 146,586 27,905 19.0% アップ
第16回(H25) 144,397 22,322 15.5% ダウン
第17回(H26) 174,974 33,539 19.2% アップ
第18回(H27) 134,539 20,924 15.6% ダウン
第1回試験が実施されたのは1998年(平成10)のことなので、ケアマネージャーは、比較的まだ歴史の浅い資格試験といえますが、試験開始当初の合格率は40%を超える高水準で推移していました。

試験合格率のカラクリこの高い合格率の背景には、当時、日本がこれから突入するであろう超高齢社会に向けて、今後は介護保険制度のキーパーソンとして、ケアマネージャーに活躍してもらう必要がある(つまり、人数を確保する必要性があった)と考えた主催者側の目論みがあったのではないかと思われます。

ところが、その後、ケアマネージャー試験の合格率は、ゆるやかな下降傾向にあるようで、ここ数年は20%台前半で推移しており、平成23年度には、ついに10%台にまで落ち込んでしまいました。

ケアマネージャー試験の合格率が下がった理由については、資格保有者が少し増えすぎたので、合格基準を厳しくすることで人数調整をしている、引っ掛け問題などが増え、得点しにくくなった…などの意見もありますが、いずれにせよ、第6回試験以降、受験者数は増加傾向にありながら、合格者数はそれほど大きく増えていないことを考慮すると、やはり以前ほど合格者数を増やそうという考えは、どうやら主催者側にはなさそうです。

今後、ケアマネージャー試験の合格率がどのように推移していくかは定かでありませんが、ここ数年の推移状況を踏まえると、今後も15~20%前後で推移していくことが予想され、試験開始当初に比べれば、合格が難しくなってきているのは間違いありません。

なお、第17回(平成26年度)試験で受験者数が大幅に増加しているのは、おそらく試験制度の変更(平成28年度に改正予定)が近づいたことによる、駆け込み受験の影響かと思われます。



ケアマネージャー試験:合格率の推移状況から読み取れる試験の難易度

法的に必要な資格保持者の数を確保する必要上、試験開始当初のケアマネージャー試験は、合格率も40%を超え、そこそこ高水準で推移していましたが、その後は、ゆるやかな下降傾向を見せています。

しかし、これまでの合格者データを振り返ってみると、直近の試験は、受験者数が微増ながらも、概ね2~3万人程度の合格者を輩出するのが目標のように見えなくもありません。

そのため、ここ数年のケアマネージャー試験の合格率は20%前後で推移していますが、超高齢社会に突入した日本においては、今後、より医療・福祉系の資格が注目を集めるだろうことを考慮すると、受験者数の増加によって、さらに合格するのが厳しくなることも予想されます。

そのため、そういう意味では試験の難易度も、今後はさらに上がっていくと考えることもできるかもしれません。
ケアマネ試験の難易度は高いか !?
ケアマネージャー試験の合格率は、ビギナー受験者が試験の難易度を把握するための一情報として参考にはなりますが、実は、この公表されている試験情報は、あまり当てにならない部分もあります。
公表されている合格率が当てにならない理由
理由ほぼ全ての都道府県でマークシート方式を採用しているため、試験自体が受けやすく「受かれば儲けもの…」くらいの気持ちで受けに来る勉強不足の受験者も多い!

理由受験資格に実務経験が含まれていることから、社会人受験者が多く、仕事と勉強の両立が難しい人も多い。その結果、十分な試験対策が行えずに本試験を迎えてしまっている受験者も少なくない!
以上のような理由から、ケアマネージャー試験を受けに来るすべての受験者が、しっかりと試験対策をした上で本試験に臨んでいるわけではありません。

ところが、公表されているケアマネ試験の合格率は、このような試験対策不十分な受験者数も含めて数値がはじき出されているのです(つまり、勉強不足の受験者が多ければ多いほど合格率は低くなる…)。

そのため、日頃から計画立てて試験対策を行っている者にとっては、この公表されているデータはあまり当てにならないことになります。

したがって、ケアマネージャー試験の合格率はざっくりとした試験難易度を把握する上で参考にはなるものの、試験自体の難易度に、直接、結びつくようなものでもないので、合格率が20%程だからといって必要以上に不安がることはありません。

ただし、ケアマネージャー試験は選択制のマークシート方式ですが、介護福祉士試験などとは解答方法が異なり、単なる択一問題ではなく〝複択〟解答が求められている点に大きな特徴がみられます。
保険者における介護保険の会計について正しいものはどれか。3つ選べ。

  ① 介護保険に関する収入及び支出については、特別会計を設けなければならない。

  ② 特別会計は、保険事業勘定と介護サービス事業勘定に区分する。

  ③ 特別会計の運営は、介護保険法や地方自治法などの諸規定に従って行う。

  ④ 財政安定のため、都道府県に委託して行うことができる。

  ⑤ 町村にあっては、一般会計の中で行うことが認められている。
そのため、受験者は択一問題以上に幅広い知識と正確な知識がなければ正解に辿り着けない恐れもあり、この解答方式が試験の難易度を上げている要因のひとつといってもよいでしょう。

また、受験者の必読書ともいえる『介護支援専門員 標準テキスト』は『介護支援専門員 基本テキスト』へと改訂され、本試験で出題される問題は、より実践的・実用的な問題が増えている節があるので、従来の過去問中心の勉強法から、理解力に重点をおいた勉強法に切り替えていく必要はありそうです。