介護福祉士国家試験は、筆記試験に加え、実技試験があるので、筆記試験合格者は2次試験にあたる実技試験に備えなければなりません。 ※補足:実技試験が免除になる介護技術講習制度を利用した資格取得ルートもあります。 つまり、筆記と実技を共にクリアした者が、はじめて介護福祉士としての資格を取得したことになり、介護福祉士を名乗ることができるのです。 ※ 介護福祉士養成施設を卒業した者は、卒業と同時に資格を取得することができるため受験する必要はありませんでしたが、試験制度改正により、平成27年度(第28回)からは、養成施設において必要な知識及び技能を修得した方も国家試験の受験が必要になります。 介護福祉士筆記試験合格者が受けることになる実技試験は、実際に介護の現場で起こりうる、日常的に実施している一定レベルの課題が出題されます。 なお、時間の都合上、例年、試験時間は〝5分以内〟とされることが多いようです。 試験会場には、モデルと試験官、試験補佐官の3人がいますが、彼らの目の前で与えられた課題をもとにモデル相手に介助を行います。 平成17年度から「介護技術講習制度」という新たな制度が導入されたため、実技試験を免除(学科試験の免除制度はない!)してもらう方向で介護福祉士の資格を取得することが可能となりました。 ただし、実技試験を免除してもらうためには、所定の講習を受け、修了認定を受けなければなりません。 ※ 講習では総括的(受講状況や受講態度なども含む)に評価・判断されるため、受講すれば必ず修了認定が得られるというものではありません。 介護福祉士は人を相手とするスキルが求められるため、筆記試験だけでは、その実力を把握することができません。 特に介護の現場で、直接、介助に当たることの多い介護福祉士のような資格は、利用者の安全はもとより、相手のプライバシー等にも細心の配慮が必要になってきます。 実技試験は〝5分間〟という短い試験時間ではありますが、モデル(要介護者)に危険行為が及ぶと判断された場合は、試験官から試験の中止を言い渡されることもあり、過去問題や予想問題をこなしながら、シュミレーションしておくことで、あらゆる場面に対応できる基本的なスキルを身につけておくことが大切です。 ※ 試験時間をオーバーしたからといって、必ずしも落第する(ただし、単に要領が悪いだけであったり、何度もやり直しをしているようなケースは除く)とは限らないようです。したがって、本番では慌てず丁寧な介助を心がけるよう心がけましょう!
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